「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
階段踏み間違えてこけたりパソコンに反逆されたり、厄日なのか・・・とりあえずしたたかに打ちつけた膝にあざが出来ませんよう!スーツ、スカートしか持ってないんだよ/(^o^)\
拍手もいつもありがとうございます~(*´∀`*)
今日はついったろぐ!
食伊とリクエストしていただいたいろいろ。
拍手もいつもありがとうございます~(*´∀`*)
今日はついったろぐ!
食伊とリクエストしていただいたいろいろ。
*
(食伊)
君がいたらどうしようなんてくだらない期待をする。見慣れた、だけど降りたことのないホームとの接点だった扉はアナウンスとともに簡単にしまる、待ち人が乗ってくることはない。留三郎がこの駅を使うことはこの先そうあることではないのに、もしかしたらなんて毎朝期待してしまう。
*
電車の中はひどく緩やかな時間が流れている。眠気に耐えきれずに留三郎の肩にこつんと頭を預けると、ふっと留三郎が優しく笑った。「伊作、寝んなよ」俺まで寝ちゃって終点行きだぞ、そういう声すら心地よくてあっけなく睡魔に白旗をあげる。
*
春もだいぶ深まってきたとはいえ夕方はまだ寒い。西日に照らされた花びらが風に誘われるまま、二人乗りの自転車に容赦なく降り注いでいる。葉桜とはまだ呼べないけれど緑と桜のコントラストは「桜餅食べたい」に集約されるだろう。仕方ないなと笑った留三郎が進路を和菓子屋に変えた。
*
ざばざばと川に入ることを伊作は禊だと言った。春先、まだ空気は冷える。忍務をしたあと伊作が必ず禊をするようになったのは、身体の関係を持つようになってからだ。もし、伊作が血に汚れた手を触れさせたくないと思っているなら見くびらないでくれといいたい。それすらも愛せるのだから。
*
お昼時だというのにファストフード店には人がいない。すでに氷が溶けきって薄くなったオレンジジュースを音をたてて啜る。久々にデートしようとこちらを誘った留三郎は急ぎの用事で電話中だ。ガラス越しに目が合うと留三郎の指先が頬をさす。つられて触るとケチャップの感触。恥ずかしさに目を逸らす。
*
断片的な単語は浮かぶんだけどつなぎ方がわからないんだ、と伊作が言う。夕闇、ゆれる電車、疎らな人影、音に紛れたアナウンス、誰にも注目されない二人の会話。「留三郎が、好き、だけじゃあ到底足りないんだよ」俺は十分だけどなあと笑うとそういうことじゃないのにと不機嫌そうに伊作が零した。
*
(低学年食伊/なこちゃんからリクエスト!)
小さな掌を握ると握り返された。青の忍装束が闇に紛れて、お互いを認識できるものはその掌の温度だけだ。「とめ」泣きそうな声に自分の涙腺も緩みそうになったけれど「俺が守るから」と無理やりそれを押し止めた。この頼りない指先を絶対に離すことなんてしないし、したくない。
*
(食伊♀)
かつかつとヒールを鳴らして歩く。心臓に負担がかかりそうな歩き方だと思う。実際のところは知らないけれど。僕の心臓はいつだって危険に晒されている。吸わないはずの煙草の匂いやそれを持つかさついた指先がこちらの頬を撫でるからだ。留三郎がこの心臓を止めても僕はそれを喜ぶのだろう。
*
(竹くく/サイさんからリクエスト!)
至近距離でその瞳を見つめる。染まる頬の赤さにふっと漏れてしまった笑いにむっと兵助が口を尖らせた。「はち、なんで笑うんだよ」「兵助がかわいいから」しかたないだろ?その言葉に「は?」と間抜けな返事をした唇を奪ってしまえばあとはもうこちらのものだ。
*
(六ろ/どらちゃんからリクエスト!)
あ、やばいと思った時にはすでに口角の上がった顔が目の前にあった。本能が逃げなきゃと告げているのに、そこはさすが長次と言うべきか、小平太に逃げ道なんて残していない。「あの、ごめんな?」弱いと知っている上目遣いで謝ってみたけれど、通じるわけはなく意味のない笑いが漏れただけ。
ことの発端はとてもありきたりだ。本を破いてしまった。まぁ自室すら図書室にする気かと思われる長次と、破壊王と呼ばれた小平太が同じ部屋に暮らしているのだからそんなこと日常茶飯事なのだけれど、今日はよっぽど虫の居所が悪かったらしい。あ、叩かれる。伸びた腕に反射的に目を閉じた。
「…っ?!」しかし予想した衝撃はこず、代わりにぎゅむと頬をつねられた。「はにする、ちょおじっ」「次はない」ぼそりと耳元で囁かれぞくりと肩が震えた。その様に先ほどまでとは違う満足そうな笑みを長次が零す。反論しようと思ったのに口で長次に勝てるわけことを思い出してやめた。
(食伊)
君がいたらどうしようなんてくだらない期待をする。見慣れた、だけど降りたことのないホームとの接点だった扉はアナウンスとともに簡単にしまる、待ち人が乗ってくることはない。留三郎がこの駅を使うことはこの先そうあることではないのに、もしかしたらなんて毎朝期待してしまう。
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電車の中はひどく緩やかな時間が流れている。眠気に耐えきれずに留三郎の肩にこつんと頭を預けると、ふっと留三郎が優しく笑った。「伊作、寝んなよ」俺まで寝ちゃって終点行きだぞ、そういう声すら心地よくてあっけなく睡魔に白旗をあげる。
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春もだいぶ深まってきたとはいえ夕方はまだ寒い。西日に照らされた花びらが風に誘われるまま、二人乗りの自転車に容赦なく降り注いでいる。葉桜とはまだ呼べないけれど緑と桜のコントラストは「桜餅食べたい」に集約されるだろう。仕方ないなと笑った留三郎が進路を和菓子屋に変えた。
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ざばざばと川に入ることを伊作は禊だと言った。春先、まだ空気は冷える。忍務をしたあと伊作が必ず禊をするようになったのは、身体の関係を持つようになってからだ。もし、伊作が血に汚れた手を触れさせたくないと思っているなら見くびらないでくれといいたい。それすらも愛せるのだから。
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お昼時だというのにファストフード店には人がいない。すでに氷が溶けきって薄くなったオレンジジュースを音をたてて啜る。久々にデートしようとこちらを誘った留三郎は急ぎの用事で電話中だ。ガラス越しに目が合うと留三郎の指先が頬をさす。つられて触るとケチャップの感触。恥ずかしさに目を逸らす。
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断片的な単語は浮かぶんだけどつなぎ方がわからないんだ、と伊作が言う。夕闇、ゆれる電車、疎らな人影、音に紛れたアナウンス、誰にも注目されない二人の会話。「留三郎が、好き、だけじゃあ到底足りないんだよ」俺は十分だけどなあと笑うとそういうことじゃないのにと不機嫌そうに伊作が零した。
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(低学年食伊/なこちゃんからリクエスト!)
小さな掌を握ると握り返された。青の忍装束が闇に紛れて、お互いを認識できるものはその掌の温度だけだ。「とめ」泣きそうな声に自分の涙腺も緩みそうになったけれど「俺が守るから」と無理やりそれを押し止めた。この頼りない指先を絶対に離すことなんてしないし、したくない。
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(食伊♀)
かつかつとヒールを鳴らして歩く。心臓に負担がかかりそうな歩き方だと思う。実際のところは知らないけれど。僕の心臓はいつだって危険に晒されている。吸わないはずの煙草の匂いやそれを持つかさついた指先がこちらの頬を撫でるからだ。留三郎がこの心臓を止めても僕はそれを喜ぶのだろう。
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(竹くく/サイさんからリクエスト!)
至近距離でその瞳を見つめる。染まる頬の赤さにふっと漏れてしまった笑いにむっと兵助が口を尖らせた。「はち、なんで笑うんだよ」「兵助がかわいいから」しかたないだろ?その言葉に「は?」と間抜けな返事をした唇を奪ってしまえばあとはもうこちらのものだ。
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(六ろ/どらちゃんからリクエスト!)
あ、やばいと思った時にはすでに口角の上がった顔が目の前にあった。本能が逃げなきゃと告げているのに、そこはさすが長次と言うべきか、小平太に逃げ道なんて残していない。「あの、ごめんな?」弱いと知っている上目遣いで謝ってみたけれど、通じるわけはなく意味のない笑いが漏れただけ。
ことの発端はとてもありきたりだ。本を破いてしまった。まぁ自室すら図書室にする気かと思われる長次と、破壊王と呼ばれた小平太が同じ部屋に暮らしているのだからそんなこと日常茶飯事なのだけれど、今日はよっぽど虫の居所が悪かったらしい。あ、叩かれる。伸びた腕に反射的に目を閉じた。
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