忍者ブログ
「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
04.19 *Sat
 [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                   
10.27 *Wed
寒くなりましたね!着る服がなくててんてこまい!

というかいつの間にか10月が終わりそうでるるるるるー。思ったより更新できなかったなぁ・・・ちょっと落ち込み期間が長すぎました(・ω・`)いろんなものを読んだり見たりして、また感覚を取り戻さねば・・・!なんかこう書きたいものがいつも以上に書けなくてパソコンの前で「うわあああああ」ってなってます。

うわああああといえば大学近くにもついにとらのあなが出現してました。パルコ前の通りを歩いているといやでも目に入る「とらのあな」の看板wwwwしぞーか、メイトが割とつつましやかだったり(はじめていった時、どれだけ探しても見つからなかったレベル)らしんばんもメロブも割と駅から遠いのでなんというか、見た瞬間笑ってしまったwww
これで徐々にしぞーかのオタクも堂々と街を歩くようになるのね・・・

そして拍手もいつもありがとうございますー!パワーもらってます!


今日もツイッタログですいませんしかも異常に長いです。
主に食伊、たまに5年生。当たり前のように現パロ多い。
曲聞きながら書いたやつは(曲名/かぷ)、曲は全部ボカロです。



(静かの海の片隅で/鉢雷)

ゆらゆら、波間を漂うくらげみたいな意識。先程まで腹を苛んでいた激痛は遠い。うっすらとあけた瞼に白い光は差し込んできて慌てて目を閉じた。一転、暗闇。ふいに右手を力なくにぎる誰かの指を感じた。よく知ってる、この感じはきっと泣いている。泣かないで三郎、言葉は声にならず暗闇におちた。

「らいぞー」呼び掛ける。返事はない。ずるずると這うように近寄ってもその人は反応もしない。緩やかに握った手は冷たくて、そうして、守れなかったことを知った。ずきり、と心臓が痛む。不思議なことに視界はぶれない。らいぞ、もう一度名前を呼んでその指を握る。一瞬だけ雷蔵が笑った気がした。



(ステラマリン/鉢雷)

「溺れたら苦しいかな?」三郎がいう。口付ける三秒前みたいな体勢、ぱちくり、瞬きするとお互いの睫毛が当たって揺れた。「そりゃあ苦しいでしょ」今日の夜、お風呂にでも沈めてやろうか?戯れるように髪を弄る指をくすぐったく思いながらそう言うと雷蔵はばかだなあとほがらかに笑われた。
「風呂に溺れたって意味ないだろう?」三郎と造作がそっくり同じ自分の顔はにやけ笑いの三郎とはまったく違う表情をしている。「私が溺れたいのは雷蔵だよ」ねぇ溺れたら苦しいかな?緩んだ頬の引き締まらない三郎はきっと答えを知っている。なんとなくむかつくから不意に長い口付けをしてやった。



(独房ステラシアタ/食伊)

寒いな、と思って空を見た。灰色の空はどんより垂れ込めていて、だけど雪は降りそうになかった。「さみしいなあ」呟いた。雪でも降ったらこのさみしさも紛れるのに。寒いだけでは温もりがたりないことを痛感するだけだ。穴にでも落ちてなきゃいい、と思う。もう自分は彼を助けてはあげられないのだ。

空がまんまるに見える。穴堀小僧はいないのに、どうしてか今も穴に落ちる。雪でも降っていたら辛かっただろうな、と思う。「ずっと助けてやるから」あの言葉を嘘だとは思わない。胸の中で温度を持って、確かにある。すきだなあと呟いたら、雪ではなく雨が降ってきたらしい。ぽつりと頬が濡れた。



(4時44分/食伊)

指先がひどく冷たい。泣いてしまいそうな気持ちを抱えたまま、携帯電話を開く。さみしい、先ほどうまく動かない指をなんとか動かして打った文字が刻まれている。もちろん宛先は留三郎で、だからこそ送れない。さみしい、抱えた気持ちは溢れそうなのにどうしてかうまく流れてくれなくて、たださみしい。
電話の向こうで同じように迷っているだなんて、夢見すぎだ。留三郎はきっと寝ているだろう。時計がさす4時44分が目に刺さる。けして寒い夜ではないのに、なんでこんなに指先が冷えているのだろう。留三郎が暖めてくれないからだ、と言ったら困ったように笑ってくれるのだろうか。そうならいいのに。
それでも臆病な自分は、結局送れやしないのだ。悪気はないとわかっていても、返してもらえないのが怖い。冷え切った指先は暖まることはなく、ただ、自らの頬に触れて余計に泣きたい気持ちになる。全部留三郎のせいだ、そう言えてしまえばこんなにさみしい思いをしなくてもいいのだろうか。

「お前さ、俺と話したくないんだ?」避けるように視線をそらされたから、つい強い口調になってしまったのも仕方ないと思う。隣にいる伊作は怯えた視線でちらりとこちらを見てまた目をそらす。付き合い始める前の伊作は、付き合い始めたころの伊作はこんな反応をしただろうか。―しなかった、はずだ。
最初は気のせいだろうと思った。それが気のせいじゃなくなったのはいつからだろう。そばにいると伊作の口が緩やかに閉ざされていく。なぁ、俺に不満?不安になってそう聞くけれどふるふると伊作は首を振るだけだ。じゃあなんで避けるんだよ、口から滑り落ちた情けない言葉にごめんと伊作が答えた。
「―ごめん、ってなんだよ」いつからこんなに歯車がかみ合わなくなってしまったのだろう。伊作がわからないのなんて、そんなのもうずっと前からだけれど、それでももっと近くに感じていた。今はただただ遠くて、その体温に触れても伊作に触れているという気持ちになれない。ごめん、また伊作が言う。
その言葉に伊作を睨みつけたけれど、やっぱり伊作は目を合わそうとはしない。もういい、そういって立ち上がった。その辺に放り出してあった上着を羽織る。「―どこにいくの?」やっと伊作が口を開いたけれど答えてやる気なんてなかった。「どこでもいいだろ」冷たくそう言って部屋から出た。

ばたん、とドアが閉まる音。心臓が凍りついたみたいだった。痛くて痛くてたまらない。さみしいと言えない自分が悪いのはわかりきっているのに、そんなこと言ったら重いと切り捨てられてしまいそうで怖い。留三郎を信じていないみたいだ、誰に言われた言葉だったのだろう、確かにそうなのかもしれない。
開いた携帯電話、お揃いにした待ち受け画面。謝ればいいんだ、自分の気持をぶつければいいんだ、そんなことはとっくにわかっているのにどうしてこの足は動かないんだろう。痛みを訴える凍りついた心臓を溶かせるのは、きっと留三郎だけなのに。 



(ピアノ・レッスン/食伊)

ぺたり、その頬に触れた。隣でぐっすりと寝ている留三郎は、寝ていると少しだけ幼い。緩やかな寝息が優しくて嬉しくなる。好きだと告げたことはないけれど、お互いどう思っているかなんて明白だった。朝に夜に、触れ合って触れ合って。それだけで愛しあうには十分だろう。



(1LDK/食伊)

二人で暮らすようになって何が変わったかと言うと、例えばそれは甘ったるい蜂蜜みたいな時間。くん、と犬みたいに伊作の明るい色の髪の毛をかいだ。やめてよ、留三郎。笑い声すらとろとろの蜂蜜みたいに甘ったるい。同じシャンプーを使っているのに、自分の髪よりも甘やかな香りを胸一杯に吸い込む。

二人で暮らすようになって気がついたことと言えば、やっぱり実は留三郎は寝言がうるさいということだろうか。けれどそれだって伊作と寝ぼけた声で言われれば嬉しいだけなのだけれど。寝ている間ならと思ってまぶたに口づけたら、ゆっくり目が開いてそれじゃあたりないだろ?なんて言うのだ。



(衣替えする食伊)

もう着れない服を丁寧に畳んで袋にいれた。「景気いいな」留三郎の鼻歌。僕たちこんなに小さかったんだねぇ、しまいこまれたせいで木の匂いが染み付いた小さな服。よく乾いた秋の風に揺らされ「あの頃はお前、今より穴に落ちてたよな」なんて、留三郎のからかいを呼ぶ。
「そういう留三郎の方が物持ちよさそうだけど」丁寧にその指が着物をたたむのを見ながら言う。俺は一枚も残ってないな、というから少し驚いて「え、捨てちゃったの?」と聞く。「いや、後輩にやった」こともなげにいう幼いころの服の行き先はなるほど、確かに留三郎らしいな、と思う。
「けどなんかそれ、妬けちゃうなぁ」ぼそりと呟くと「え?」と留三郎が間抜けな声で聞き返してきた。「だって、留三郎の服を僕じゃあない誰かが着てるんでしょ?」と間抜け面に顔を近づけて言うとなんだそれとどうしようもないくらい甘い顔で言われるから、嫉妬なんてどこかに飛んで行ってしまった。



(雨の日に食伊)

流されるまま駅から吐き出されるとぽつりぽつりと雨が降っていた。傘をさすほどではないけれど、天気予報を信じて右手には傘があったのでせっかくなのでさすことにする。ぱかり、紺色の地味な傘を差して前を向くとそこにはどうしてだか留三郎がたっていた。黒い大柄の傘をさして、左手にはビニール傘。
「なにしてんの?」こちらを見て驚いた顔をするから、首を傾げて聞いた。ぽつぽつと傘を跳ねる音、二人分。「おまえを迎えに来たんだけど」なんだよ、傘持ってんのかよと拗ねたように留三郎が吐き出す。からからと笑ってしまうのも仕方のないことだと思う。



(貨物列車を見送る食伊)

「貨物列車の、あの空いてるとこって卑怯だよね」伊作が呟いた。言わんとしてることがわからず「は?」と聞き返す。騒音をたてて過ぎ去った貨物列車は、確かに荷物を積まないスペースが目立ったけど。「飛び乗ってみたくなるじゃん」同意を求める視線で言ってくる。
「まったく思わないけど」お前がやりたいなら止めないけど。そう返すとひどいなあと伊作は笑った。「せっかくだから一緒に行こうよ」留三郎がいないと、僕、生きるのやめちゃいそう。笑っていうけれど、目が本気だ。「今一緒にいるから」ここでいいだろ?無理やり繋いだ手は冷たい温度を伝えてきた。



(夜空見る食伊)

「今日の雲はあばら骨みたい」「いや、魚の骨だろどう見ても」くだらないことを言いながら夜空を見上げた。月は少し欠けて低い位置。冬の初めだからか星はまだ遠い。冷たい風に当たっていたというのに留三郎の指は暖かだった。あと、どのくらいこうして手をつないでくだらない話が出来るだろう。



(冷え性伊作な食伊)

一つの布団にくるまって冷たい足を絡めると留三郎は露骨にいやな顔をした。湯からあがったばかりの留三郎の身体はちょうどいい熱を持っている。「伊作、足」離れていこうとするからそうはさせまいと布団の中の攻防。「暖めてよ、留三郎」にっこり笑って見せれば勝敗なんて一瞬で決まる。



(寒いから竹くく)

寒いから、なんていって手をつないだ。こちらの行動に驚いたらしい竹谷はそれでもすぐににっこり笑った。「さみーな」ぎゅっと握られた指先から熱があがってくる。その熱になんとなく言葉を奪われてしまったからなにもいえず指を握り返した。こちらの行動に竹谷は白い息を吐きながらやっぱり笑った。
PR
                   
▼この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メール
URL
コメント
パス   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
prev * HOME * next
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
Pict by irusu
忍者ブログ [PR]