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「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
01.16 *Thu
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05.18 *Wed
今日のにんたまは明日におあずけ(´・ω・`)
なんかあれがそれでこれがあれらしいので私はついったを追うだけでにやにやしてます。とりあえず勘ちゃんが天使だって言うことだけはとてもとても、とても把握したよ!はぁ、ほんと、絶対に絶対に文化祭後先生の部屋で、胡坐をかいた先生の膝の上に座りながら肩に頭をつけて「俺、先生と回りたかったです」っていう勘ちゃんはありだと思うんです。

あ、拍手たくさんありがとうございます!
ちょっといろいろふっきれそうなのでまたがんばります!


今日は私にしては珍しい感じの食←伊ぽい現ぱろ。



 息がつまりそうだと思う。ざわざわと空気を動かす誰とも知らない声は少し天井の高くなったホームに反響して倍になって鼓膜を揺らしている。確かな形を持たない声は鼓膜を揺らしたついでに心の一番弱い部分まで波紋を広げていくようだった。人が嫌いだと、そこまでは言わないけれど、大勢の人間の声で鼓膜を揺さぶられることはあまり好きではなかった。無意味だということにとっくの昔に気が付いているけれどプレイヤーの音量を上げて目を閉じる。

「伊作?」

 甘い女の人の歌声にやっと集中できようかという時に耳元が突然涼しくなった。じゃかじゃかと流れる音楽は少し遠くなって、喧騒が戻ってくる。留三郎、咎めるようにこちらの右耳のイヤホンを引き抜いた本人を睨む。心外だというように留三郎の目が見開いて、それからなぜか困ったように笑われた。

「あんまりでかい音で聞いてるとよくねぇんじゃねぇの?」
 
 いとも簡単に左耳のイヤホンも外されて、歌声は留三郎の手元に行ってしまった。別にいいじゃん。そう言ってしまいたいのに言えないのはその留三郎の行動についときめいてしまったからだ。むぅと頬を膨らませてうつむく。いつの間にか喧騒よりも自分の身の内から聞こえる鼓動の方が大きくなっていることを自覚して、緩やかに上がってくる熱が首筋から耳の裏まで赤く染めていく。―留三郎がそこにいれば穏やかな喧騒の一部分になることだって平気だなんて、きっとどうかしているのだ。



ひとごみ嫌いな伊作が留三郎に片想い。
最初はただ単に駆け落ちするお話を書こうと思ったはずなんですがどこで間違えた。
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