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「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
04.20 *Sun
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11.30 *Tue
はぁあああああん、夫婦ラブ!まじりけめん!


更新しました~
孫さも*「冬の陽だまり」
孫さも書くの楽しいいいいい。なんかもうきらきらきらきらさせられていいです。本当は全く違う話を書く予定だったんですが、私は左門が寝ているシーンを書くのがとてもとても好きなようです。気がついたら左門寝てたよ\(^o^)/


携帯サイトが一周年になりました!ありがとうございます!
一年たとうが何しようが忍者のたまごにきゅんきゅんがとまらないサイトのままで突っ走って行きそうです。おほー!アニメ映画も実写映画も楽しみすぎるんですがとりあえず現実見ようね・・・。
そして一日遅くなったけど泉誕生日おめでとおおおお!
(全く現実が見れていないぞ^p^)(うっうっ、なんで師走くるん?がんばっちゃうん?)(12月19日は浜田の誕生日だよ!)(今年はお祝いしなくてごめんね泉・・・ううう愛だけは溢れてる!)

そういえば最近就活を見たくないあまりにがんばって来年の演習発表の資料を集めているんですが能面って見ているとどれが鉢屋に似合うかつい考えちゃいますね^///^狐面のかわりにいろんなお面をつけている鉢屋を妄想する簡単なお仕事。個人的には小飛出とかいいんじゃないかなと。いやまぁ、自分がちょうど扱う能の面があやかしと小飛出なだけなんですけど!

それとtopにピクシブへのリンクをつなげました。たまに気が向いたらうpしてます。小説木勘タグまじふえんかな・・・。あとbkmに素敵サイト様をお迎えしました~/////


お前はまたついったろぐかとかすいません




(食伊)

世界の終わりはこんな色だろうと思わせるような橙が西の空を染めていた。「世界の終わりってなんだろう」伊作がぽつりと呟く。「伊作と手をつなげなくなったら世界の終わりかもしれない」そういって緩く握った手は温かだ。泣いてしまいそうなほど、優しい指先。燃えるような橙の光が作る二人の影が揺れる。世界の終わりはもうそこまで来ているかもしれないけれど目を逸らしていたかった。



「なるほど?女の子ならだれでもいいんだ?」ふくれっ面からとがった言葉が吐き出される。「ちげぇよ」「じゃあなんでさっきから女の子の足ばっか見てるのさ、変態」じっとりと見つめてくる視線に曖昧に笑って誤魔化す。伊作に妬いて欲しかったからだなんて陳腐な言葉で機嫌を直してくれるだろうか。それとももっと怒るだろうか。



先ほどこぼしたコーヒーが指先に香りを残している。くんくんと指を嗅ぐこちらに留三郎の苦笑。「行儀悪い」自分と留三郎しかいないのだから、そんなことを気にするのは留三郎だけだ。上目遣いで笑ってみせる。「キスしたくなる匂いじゃない?」そうって指を差し出すとバカじゃないか、と言いながらキスをしてくれるのが留三郎なのだ。



自分は何を求めているのだろう。指先で寝息を立てる唇をなぞってみたけれどよく眠っているらしく、反応はない。そのことがひどくさみしくて「留三郎」名前を呼ぶ。起きて愛してると言ってもらえればさみしくなくなるのだろうか。そんなわけないことは知っているのに、今、その言葉が欲しくて仕方ない。



二人分の体温で暖まった布団の中、ぎゅと身体を押しつけると留三郎の腕がそれに応えるように腰に回された。勿論衝立てに区切られたスペースに自分の布団があるけれど、くるまるなら二人の方がいい。「衝立てなんてなくていいのに」呟く。そうだなと言う留三郎は衝立てをなくそうとはしないのだけれど。



眠ってしまったらしい伊作の、柔らかな髪を撫でる。伊作はことあるごとに衝立てなんていらないでしょ、という。今更隠し事もないし、二人で布団にくるまっていることが当り前になりつつあるのだけれど、だからこそ衝立てが必要だった。伊作が実習でいないとき、その空の布団を見ていたくないのだ。


(木勘)

開館と同時に滑り込んだ水族館は静かだ。薄暗い廊下に色のついたクラゲがぷかりぷかりと流れている。なんとなく喋るのはためらわれて無言のままでクラゲを見る。先生と繋がったままの右手には先ほど餌付けのようにくれたチョコレート。今はまだ形をしっかりと保っていたけれど溶けてどろどろになって二人の手をくっつけてしまうだろう。そのいかつい顔を窺うと先生の目に映るクラゲがゆっくりと落ちていくところだった。



ぱちんと電気をつけるとソファの上で寝ていたらしい勘右衛門がうっすらと目を開けた。こちらを認めると微笑む。「おかえりなさい」まだ寝ぼけているのだろう、いつも大人ぶろうとしている表情も緩んでいる。「ただいま」そんなところで寝ると風邪をひくだろう。そう言って頬に触れた。「先生の手、冷たい」寝ていたせいか、それとももとからか温かな指先が外気で冷えた右手を覆う。少しだけふやけた声が柔らかい。「いいから、寝るなら布団で寝ろ」これ以上この状態でいるのはなんとなく危険な気がしてそういう。「先生も一緒にですよね」なんて本当は寝ぼけてなんかいないのだろうか。



(竹くく)

月明かりの下ではすべてが違って見える。日の下で見れば温かな光を宿している竹谷の瞳は冴え冴えと、それでいて獣じみていた。「だけどこれはハチなんだよな」手を伸ばして、いつもとは違う色に染まる頬に触れる。「なんだそれ」笑う声すらいつもとは違う響きを持っているように聞こえた。



(鉢雷)

「なんですか」

雷蔵ならいませんよ。刺々しい声で返した。敷居からこちらに伸びる大きな影は雷蔵の先輩の、中在家のものだ。普段ならそんな物言いしはしないけれど、この男の前では6年生相手だろうが気にしてはいられなかった。雷蔵がいくら中在家先輩が僕を好きだなんて思ってないよと言ったって納得なんかできない。つまり独占欲が強いのだ。「…そうか」先輩は聞きとれるぎりぎりくらいの小さな声で呟いた。
そのまま立ち去るかと思って無言で忍たまの友の文字列を追っていたけれど、その影が動く気配はない。「―なんですか」もう一度、不機嫌を隠さない声で言った。まじりあった視線は何を考えているのか読みとらせない。
「…いや、なんでもない」
またぼそりと呟いて先輩が踵を返す。そのあとにもなにか続けていたようだったけど、聞きとれなかったことにした。

「え、先輩が?」
雷蔵が首をかしげる。文句なしにかわいいけれど先輩という単語がでてきたのでなんとなく有頂天にはなれなかった。ちょっと行ってくるねと立ち上がった雷蔵の袖をとって無言で引き留めたのは、そう、けしてわざとではない。雷蔵は困ったように笑って、額に一つだけ口づけをくれた。

「僕は三郎の、その変な独占欲も好きだよ」

だからもうちょっと自信を持てばいいのに。ふんわりと雷蔵が笑う。―その笑顔に救われているのが自分ひとりじゃないことくらい知っているのだ。雷蔵は私に甘すぎる、そう呟くと「惚れた弱みかなぁ」なんていうものだから染っていく首筋を隠す暇もなかった。

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