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「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
06.25 *Wed
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10.06 *Wed
更新しましたー
鉢雷*「駄々をこねる子供のように」
とあるボカロ曲をリピートしてたらもわもわしたので。しかし書いてみると曲どこいった状態。どういうことなの・・・。わかった人はかづきマスターの称号をさし上げられるレベルだと思います。・・・え、そんなのいりませんって?知ってますちょっと言ってみたかっただです><

なんかこう、いろいろやらなきゃいけないことがあるはずなんですが全く着手しておりません。あわあわしているだけな感じです。うぐぐぐ落ち着きが欲しい・・・
そういえばどっかでいってた木勘企画、がちで発動するかもしれません。
私は いろんなかたの 木勘が もっと みたい!!!!
とりあえずスパークいってからですね!えへへ手紙お渡ししたりする方もいると思うのですが、焚き火にでも使ってくだされば光栄ですー!というかお渡しできるかという最大の難関がですねあわわわわ。携帯にゾロアつけた田舎っぽさ丸出しの奴が私です。というか着ていく服なんてないぜよあわわわわわ!

以下、以前あげた長い間食伊妄想の続きが読みたいと言っていただけたのでついったで繰り広げただけの妄想です。若干加筆修正!



ぽんぽんとあやすように背中に触れる体温が暖かくて、それが余計に涙を流させていること、彼は知っているのだろうか。やっと手を回すことを許されたその背中を離すまいと力を込める。

「いてぇよ、伊作」

困ってるのに、怒っていない声。留三郎の声だった。鼓膜が震えて、まぶたの奥に痛みを呼んで留三郎の肩を濡らす。

「似てるな、とは思ってたんだ」

だから最初は伊作が気になって仕方ないだけだと思ってた。お前、なんかほっとけないところあるし?留三郎が言う。こちらを落ち着かせるような心地よい背中をたたくリズムは心拍数と重なって、やっぱり視界を揺るがすだけだ。顔をあげて留三郎を見た。

「それは、」

聞いていいのか躊躇して不自然に言葉を切った。にじんだ視界の向こうでも留三郎のその瞳だけはよく見えた。あのころと同じ、だけどどこか違う色。くるり、と回るその黒色の中には不細工な顔をした自分がいた。

「なに?」

優しい声が続きを促す。

「…なんでもない」

もし、夢を見なくても僕を気にしてくれた?なんて無意味な問だと思った。留三郎が僕を見てくれていたのだったら、きっとそれ以上望んではいけないのだと思うから。留三郎の瞳の中の不細工な自分は、ちゃんと気持ちを隠せただろうか。自信はなかった。すぐに見えなくなってしまったからだ。

「そっか」

そっと視線を外したこちらに今度は聞きだすことはせずに、緩やかに指が涙の跡をなぞる。

「顔、ぐちゃぐちゃだな」

くしゃくしゃに笑う彼は、やはりあの時の彼のままではなかった。そんな差異を見つけて、悲しくなるどころか嬉しくなるだなんて、もうどうしようもないくらい好きなんだと気がつく。いまさらだけど。留三郎だから好きなんだ、と思う。それは過去の留三郎を抜きにしても、―抜きになんてできないことわかりきっているけれど―留三郎という人がとても好きなのだ。それだけが、ひどく心臓を揺るがす事実で、ぼつり、また涙が一筋留三郎の指を伝う。

「なぁ」

お前が言わないなら俺が聞いてもいい?頬から離れてこちらの髪の毛をいじりはじめた留三郎が少しだけためらように聞いた。

「いいよ、なんでも聞いて?」

慌ててそう言う。少しためらうような表情を見せた留三郎は少しして、「記憶がなくても、お前は俺のこと好きになったかな」なんて聞いてもわからないよな、と照れたように頬をかく。ごめん、やっぱなんでもねぇや、腹減っただろう?そういって留三郎が立ち上がろうとしたから慌てて引きとめた。

「留三郎!」
「…った…おま、頭打っただろ?!」
「留三郎のこと、覚えてなくても僕は絶対に留三郎が好きだったよ」

彼の言葉でこんなに一喜一憂できる自分が、彼に惹かれないはずないのだ。

「好きだよ」

もう一度、心にうながされるままに言葉を口にした。つもりにつもったいままで言えなかった言葉は、それだけでは追いつかずぼとりぼとりと涙になった。また泣くのかよ、と呆れたように言う留三郎の指はひどく優しくて、やっぱり泣きやめないのだ。誰のせいだと思っているのだろう。
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