「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
♥ 青空を探す
今日は食伊!
卒業・お別れネタですので苦手な方はご注意を!
*
緩やかに息を吐きだす、それはとても久しぶりの行為に思えた。ぎすぎすと痛みを訴える喉は、泣きすぎたせいだろうか。閉め切っていなかった障子の隙間から見える青空と、色にすればきっとそっくりの青になるだろうけれど、部屋を満たしている空気はあの青空ほど清々しくはないのだ。
目に痛いほどの青空に障子を閉めなければと思うのに、身体は動かなかった。そのどこかに、見知った姿を探そうとしている自分に気づかずにはいられない。この青空の下にいるのは確かで、だからもしかしたら、
「……っ」
淡い期待に押されるように名前を呼ぼうとして、だけれど掠れた声は何も言えなかった。
もう、呼んだって留三郎はいないのだ。この声が、留三郎に届くことはない。その事実がまたじんわりと世界をゆがませていくのがわかった。きんきんと痛みを訴える指先は、握りしめていたせいで色がなくなっている。
いつかこうなることくらいわかっていたはずなのに、覚悟だってちゃんと決めていたはずなのに、いざ別れの時が来ると信じられないくらい脆い心は、簡単にぼろぼろと音を立てて崩れた。それでも大粒の涙を流したのは、留三郎が障子をあけて、青空の下に出ていってしまってからなのだから褒められるべきではないかと思う。
この青空がオレンジに、そうして藍色に塗りつぶされてしまえば、自分も動き出すことができるのだろうか――そんなこと、できる気がしないのだけれど。
*
透き通る青に君を探す/GUMI
久々にボカロ曲から!
悲しい気持ちや、やりきれない気持ちや、吐き出せないことや、とにかくぐるぐるしてまとまらない時は文章を書けばいい。私にはそれしかのこされていないのだから。
緩やかに息を吐きだす、それはとても久しぶりの行為に思えた。ぎすぎすと痛みを訴える喉は、泣きすぎたせいだろうか。閉め切っていなかった障子の隙間から見える青空と、色にすればきっとそっくりの青になるだろうけれど、部屋を満たしている空気はあの青空ほど清々しくはないのだ。
目に痛いほどの青空に障子を閉めなければと思うのに、身体は動かなかった。そのどこかに、見知った姿を探そうとしている自分に気づかずにはいられない。この青空の下にいるのは確かで、だからもしかしたら、
「……っ」
淡い期待に押されるように名前を呼ぼうとして、だけれど掠れた声は何も言えなかった。
もう、呼んだって留三郎はいないのだ。この声が、留三郎に届くことはない。その事実がまたじんわりと世界をゆがませていくのがわかった。きんきんと痛みを訴える指先は、握りしめていたせいで色がなくなっている。
いつかこうなることくらいわかっていたはずなのに、覚悟だってちゃんと決めていたはずなのに、いざ別れの時が来ると信じられないくらい脆い心は、簡単にぼろぼろと音を立てて崩れた。それでも大粒の涙を流したのは、留三郎が障子をあけて、青空の下に出ていってしまってからなのだから褒められるべきではないかと思う。
この青空がオレンジに、そうして藍色に塗りつぶされてしまえば、自分も動き出すことができるのだろうか――そんなこと、できる気がしないのだけれど。
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ペアができたらあがれるからね
毒虫野郎と方向音痴
どんなにきみがすきだかあててごらん
夏色ベイベー
不運サンドの召し上がり方。
その笑顔で殺して
夕焼けハーモニー
その背中に!(主催企画)
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