「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
台風きてるのに寒いですね・・・(・ω・`)
某様にそのうち木勘うpしますよーっていったんですがどうもうまくまとまりきらなかったので日記に投下しておきます。すみませんすみません。ちょっとずつもどってきている感じはするんだけどなんだかなぁ。まだ焦ってる。
は、そういえば48巻!
ネタバレ注意→左門けしからん左門なんだ左門けしらんぞ左門!帰りの新幹線の中で読んでうっかり「さーもーん!」って叫びそうになったよ!さーもーん!!!!
映画も楽しみですね!伊作伊作伊作そして左門!
そんなわけで以下木勘。
某様にそのうち木勘うpしますよーっていったんですがどうもうまくまとまりきらなかったので日記に投下しておきます。すみませんすみません。ちょっとずつもどってきている感じはするんだけどなんだかなぁ。まだ焦ってる。
は、そういえば48巻!
ネタバレ注意→左門けしからん左門なんだ左門けしらんぞ左門!帰りの新幹線の中で読んでうっかり「さーもーん!」って叫びそうになったよ!さーもーん!!!!
映画も楽しみですね!伊作伊作伊作そして左門!
そんなわけで以下木勘。
*
「勘右衛門」
ひどく優しい先生の声。その広い背中にしがみついているから表情は見えない。好きです、と告げた冬の夕方、空はもう月の支配下。冷えた空気は先生の背中の暖かさをより引き立てていた。好きだと告げるのははじめてじゃなかった。だけどこんな風に優しく呼び掛けられたのははじめてだった。
期待と不安がぐるぐるとうずまく。言葉を発するのが怖くて口をつぐむ。先生はしばらくこちらの答えを待つように間を置いたが、言葉を発せずただその背中にしがみつく力だけを強くしたこちらにしばらくして短く息を吐いた。理由のわからないため息は思考は少しだけ嫌な方向へと進ませる。その評う情が見えないことが怖くなって、だから背中から顔を上げて、だけどやっぱり怖くてその顔は見れなかった。強く掴んだせいでひどくしわになった先生の服だけが目に入る。
「勘右衛門」
もう一度、名前を呼ばれた。絞りだすように「なんですか、」と返した。けして冷たいわけじゃないのに決意の表れのような力のある声はこちらの心臓を焦らせる。何の話をされるのだろう。もうやめろ、と言われるのだろうか。冷たい声で拒絶されるのだろうか。それなのに背中の暖かさは相変わらずで、その温度差につんと目の奥が痛んだ。先生のため息がもう一つ。緩やかに耳元をかすめて、消えていく。
「儂と生きる覚悟はあるのか?」
「・・・え?」
先生の声が鼓膜をあまりにもゆらゆらと揺するから一瞬なにを言われたのかわからなかった。
「覚悟、ですか?」
やっと覗き込んだ先生の顔からはなにも感情を読み取れない。覚悟、心の中でぐるぐると渦巻くだけで意味のつかめない言葉につばを飲み込んで、それから確かめるように言葉を続けた。
「それは、先生のために死ぬ覚悟ですか?」
また沈黙。ばかもんが、と小さく呟いた声がひどく響いた。落ち着けるように息を吐く先生はそれから、少しだけ柔らかな、とても傲慢なとらえ方だけれど泣きそうな声で「儂が死んでも泣き叫ばず生き続ける覚悟だ」と言った。忍だからな、儂も、それから未来のお前も。そういう声も、こちらを見つめてくる目もあまりにも優しいからきゅっ、と心臓が締めあげられる気がした。その覚悟が出来ると言うなら、ぽつり落ちる先生の言葉。
「儂とともに、生きるか?」
差し出された手を拒むことなんて、自分には絶対にできない。
「勘右衛門」
ひどく優しい先生の声。その広い背中にしがみついているから表情は見えない。好きです、と告げた冬の夕方、空はもう月の支配下。冷えた空気は先生の背中の暖かさをより引き立てていた。好きだと告げるのははじめてじゃなかった。だけどこんな風に優しく呼び掛けられたのははじめてだった。
期待と不安がぐるぐるとうずまく。言葉を発するのが怖くて口をつぐむ。先生はしばらくこちらの答えを待つように間を置いたが、言葉を発せずただその背中にしがみつく力だけを強くしたこちらにしばらくして短く息を吐いた。理由のわからないため息は思考は少しだけ嫌な方向へと進ませる。その評う情が見えないことが怖くなって、だから背中から顔を上げて、だけどやっぱり怖くてその顔は見れなかった。強く掴んだせいでひどくしわになった先生の服だけが目に入る。
「勘右衛門」
もう一度、名前を呼ばれた。絞りだすように「なんですか、」と返した。けして冷たいわけじゃないのに決意の表れのような力のある声はこちらの心臓を焦らせる。何の話をされるのだろう。もうやめろ、と言われるのだろうか。冷たい声で拒絶されるのだろうか。それなのに背中の暖かさは相変わらずで、その温度差につんと目の奥が痛んだ。先生のため息がもう一つ。緩やかに耳元をかすめて、消えていく。
「儂と生きる覚悟はあるのか?」
「・・・え?」
先生の声が鼓膜をあまりにもゆらゆらと揺するから一瞬なにを言われたのかわからなかった。
「覚悟、ですか?」
やっと覗き込んだ先生の顔からはなにも感情を読み取れない。覚悟、心の中でぐるぐると渦巻くだけで意味のつかめない言葉につばを飲み込んで、それから確かめるように言葉を続けた。
「それは、先生のために死ぬ覚悟ですか?」
また沈黙。ばかもんが、と小さく呟いた声がひどく響いた。落ち着けるように息を吐く先生はそれから、少しだけ柔らかな、とても傲慢なとらえ方だけれど泣きそうな声で「儂が死んでも泣き叫ばず生き続ける覚悟だ」と言った。忍だからな、儂も、それから未来のお前も。そういう声も、こちらを見つめてくる目もあまりにも優しいからきゅっ、と心臓が締めあげられる気がした。その覚悟が出来ると言うなら、ぽつり落ちる先生の言葉。
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