さっそく30000hit企画に参加していただいた方、ありがとうございます！
あとできちんとコメントお返事のページを作っておきますね……！
ちゃんと期間等を明示していませんが、30日くらいまではトップにこっそり置いておきますのでお気軽にどうぞ＾＾　こういうふうにリクをいただいて書くっていうのはあまりやったことがないのでいまから楽しみです////

今日は食伊。

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とろとろの眠りに身体は溶けていきそうなのに、思考だけが取り残されていくみたいだった。動かしたくないような重さを持つ腕とは裏腹に冴えた頭はくだらないことばかりをくるくると高速回転させている。眠れない夜はたまにあった。理由は特にないのだけれど、多分、うっかりお昼に寝てしまったことが原因なのだと思う。
「うう」
小さく声をあげて、隣で安らかな寝息を立てる留三郎にひっついた。すでに季節は夏を迎えようとしているけれど、留三郎の熱は全くいやじゃない。うりうりと頭をその胸にすりつけているとさすがに起きたのだろう、留三郎が呆れた、だけど眠気のせいでとろんとした声で「早く寝ろ」と言ってこちらの瞼を塞いでくる。
留三郎の作る闇は先ほどまでと同じ色をしているはずなのに、どうしようもなく優しくて、今度こそ眠りに落ちていける気がした。