更新しましたー！
食伊＊「手をつなぐ」
30000hit、ちひろさまのリクよりなかなか進展しないことにもだもだする伊作で室町食伊でした。趣味全開の話ですみませぬ……。少しでもちひろさまのお心にきゅんを呼べれば幸いです。

これ、日付変更してすぐに更新したんですが、まさかの日付を勘違いしてるっていうことに、ファイルの更新日時を見て気がつくっていうミスをやらかしました。ふつーに今日は14日のつもりだったんですよ……だから文章書いて更新準備してたのが13日。のつもりでした。正しくは文章書いてたのが14日で、更新しようとしたのが15日だったのですが。おかげで原稿の締め切りももう一日あると勘違いしてたわ！
しかしながらとりあえず原稿はもうすべて入稿したので安心！なこちゃんありがとーねー！！！そして急かすようなメールごめんよー！！
あとはえいこうさんから「不備なんですけど」ってお電話いただかない限り、忍フェス当日に届いていることを祈るのみです。いやーけど起きぬけに全部やったからなにか不備ありそうで怖いなぁ……いっつもホモ小説読んでるときに電話かかってくるんですよ。なにか察しているのかと思って焦る焦る……ｗｗｗ

そういえば通販とか…需要ありますかね？やるとしても自家通販ですが；
合同誌とか絶対なこちゃんファンで来れない方で読みたい方とかいっぱいいるとおもうんですよ！！どうですかね、なこちゃん…！


今日は発掘した孫さもー！
これたぶん載せていないと思うんですが…記憶にない。

＊


　昼過ぎの長屋はひどく静かだった。否、ただ単に二人には聞こえていないだけだ。なにをするでもなく見つめ合いながら、どれだけ過ごしただろう。太陽の高さが変わったのか、一筋の光が閉じ損ねた障子の隙間から零れ落ちてきて、二人の間に境界線を引いていたけれど、そんなもの少し身体を動かせば簡単に壊してしまえるのだ。そう思って久しぶりに身体を動かした。左門の柔らかな頬に触れて、そうして唇を奪った。左門の唇は、甘い。それは時折食べる南蛮菓子とも、一年生によくもらう金平糖とも違う。その甘さの理由を知りたくて、だからもっと深く口づけたくなる。
　肩を引き寄せて、もっと口づけしやすい位置に左門を呼び寄せる。
　すでに先ほどの口づけでだいぶとろけだした左門は、それを体現するかのようなとろんとした瞳でこちらを見て、それからとろんとした声でこちらの名前を呼ぶのだ。舌ったらずなその声に揺らされた鼓膜が甘さを感じ始める。――左門のどこからこんな甘さがとろけだしているのか、なんて愚問だった。左門のすべてがきっと甘いものでできているのだ。