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「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
01.11 *Sat
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07.28 *Thu
 喉が渇く
現実見ろよー!

自分がです。毎日こんなんだなすいません><
一日一日が早すぎる……しかし本日だらだらとカラオケで萌語りしたりお絵かきしたり表紙こんな感じじゃねみたいなのを描いてもらったり、といろいろしたのでいろいろがんばります。
早く表紙書いてもらえるように半分までと結末部分までを書いとかないと!
途中でエピソード挟みたくなると対処できない残念な人間ですうおおおうおう

そして拍手もいつもありがとうございます(*´∀`*)


今日は雑諸。捏造未来。
なお私はつどい設定をしっかりと読みこんでおりませんのでそこからずれていくところもある、というかずれしかないと思いますのでそういうのが苦手な方はご注意くださいませ。
もし20年後くらいに平和な時が訪れて、山の中とかに隠れ住むようにすむ雑諸とかいたらどうしようというどうしようもない妄想です。



吹き抜ける風は生温くて、包帯の下の身体を汗ばませた。ぱたぱたと甲斐甲斐しく団扇で雑渡の方に風を送る尊奈門を横眼でちらりと見た。出会った頃はあんなに小さいと思っていたのに、子供らしい表情を浮かべていたその頬はしっかりと引き締まった大人のそれだ。であってからすでに20年以上は時が過ぎていったのだ。そんなことは当たり前なのだけれど。
時代は変わった。
戦乱の時代は終わって、見せかけだけだとしても平和が訪れた。負けた城の忍びなど生きている場所はすでにどこにもなくなったし、雑渡の周りの人間も時代の流れにのまれ、または逆らい、一人ひとりといなくなっていった。今や時折生き残った部下や知り合いが連絡をよこす以外に尊奈門と二人だけの生活が小さな山の庵で営まれている。
「お前は行ってもよかったのに」
ぼそりと呟く。あのときまだ尊奈門はやり直せるはずだった。有名になりすぎ、人の間で生きるには不便な雑渡とは違い尊奈門には何の足かせもないのだ。それなのについてきた尊奈門は「だって死ぬまでついていくっていったじゃないですか」と明るく言うのだ。
「何を今さら言ってるんですか」
くすりと尊奈門が笑った。団扇の風に乗って届いた笑い声が鼓膜を揺らす。その笑い声に深く深くため息をつきたい気持ちになるのはどうしてだろう。そばにいてくれて嬉しくないわけではないのに喜びきれない雑渡の気持を尊奈門は知っているだろう。

「……私が死んだらどうする気だい」
「一所に死にますよ」

間髪いれずに返ってきたそれにため息をつきたくなった。それじゃあ死ぬまで一緒じゃないか、とはそれでもなぜか言えないのだけれど。

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