忍者ブログ
「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
06.25 *Wed
 [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

                   
03.19 *Sat
毎日拍手ありがとうございます!
拍手のお礼もそろそろ変えれるようにしたいです・・・><
おとといからスーツデイが続いていたんですがいけどんで頑張れるように定期入れに七松先輩と中在家先輩をつけてみました。木札根付。しかしあんまりいけどんにはいけなかったずーん・・・


満月の夜、絶対に伊作は陽気になると思う。
そんな食伊。




夜空にぽっかり、まん丸お月さまが一つ。いつもよりも大きくて、まるで夜空を飲み込もうとしているかのように光を広げている。その月の明るさとは正反対に忍術学園はひどく静かだ。まるで月の光を恐れるかのように、しんとしている。
その静寂に気が付いていないかのような伊作の鼻歌と、彼が薬を煎じる音以外は。
伊作は満月がきれいな夜、よくこうして月明かりを頼りに薬を作る。楽しそうにうれしそうに、―それがすこしこわいだなんて言ったら臆病者だと罵られるだろうか。

「おい、伊作」

その鼻歌、聞きあきたんだけど。

だからそんなことを言ってその鼻歌を止めようとする。だけど伊作はなにも言わずに鼻歌を続ける、あてつけかよと思ってその姿を衝立から顔をあげて睨んだ。伊作の視線はただ手元に向かっていてこちらを見ようとはしないけれど。

「おい、伊作」

今度は何の薬だよ。

そういうと今度は反応があった。惚れ薬だよ、なんてはぐらかすような答えだったけれど。嘘だってことはその笑いを見ればすぐにわかるけれど、確かにこんな月の光を集めて作るその薬はあやしげとしか言いようがない。仕方ないからその話に乗っかって呆れたようにため息をつく。

「これ以上惚れさせてどうすんだよ」

その言葉に手を止めた伊作が「・・・君が離れていったら飲ませてあげるから覚悟しててね」だなんて月明かりのせいで赤くなった顔を隠せていないことに気が付いているのだろうか。


PR
                   
▼この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メール
URL
コメント
パス   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
prev * HOME * next
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
Pict by irusu
忍者ブログ [PR]