「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
rkrn更新しました!てのこうの春日さまへの捧げものです。
現パロ食伊*「スイート、スイート、スイート!」
散々お待たせした結果が気持ち悪い食満で本当にすいません・・・!
煮るなり焼くなりお好きにしてくださいな。
これからも仲良くしていただけるとありがたいですー><
あとこっそり拍手ログも上げました。パソコンの方、ジャンルごとにファイル名に数字を振ってってるんですがrkrn文章がついに60を超えました\(^o^)/ 今までどんなにどっぷりハマったジャンルでもこんなに書いたことない気がwwっうぇうぇw
はじめたときは期間限定くらいのノリだったはずなのに・・・うむむむ。rkrn恐るべし。
以下なんだかよくわからない綾→食(伊)。
4年生はかたおもいg(ry
現パロ食伊*「スイート、スイート、スイート!」
散々お待たせした結果が気持ち悪い食満で本当にすいません・・・!
煮るなり焼くなりお好きにしてくださいな。
これからも仲良くしていただけるとありがたいですー><
あとこっそり拍手ログも上げました。パソコンの方、ジャンルごとにファイル名に数字を振ってってるんですがrkrn文章がついに60を超えました\(^o^)/ 今までどんなにどっぷりハマったジャンルでもこんなに書いたことない気がwwっうぇうぇw
はじめたときは期間限定くらいのノリだったはずなのに・・・うむむむ。rkrn恐るべし。
以下なんだかよくわからない綾→食(伊)。
4年生はかたおもいg(ry
*
穴を掘ることに意味なんてなかった。最初は意味があったのかもしれないけれど、どうして掘り始めたのかだなんてそんな理由は忘れてしまった。もしかしたら人生の一大転機のようなことだったのかもしれないけれど、自分の性格がわざわざそんなことを覚えているようなものじゃないことは重々承知だった。―それでも最近は、意味を持ち始めた。もちろん毎日のように落ちてくれる某不運委員会のおかげもあるのだけれど、それ以上にもっと。
それが恋だなんて、お笑い草でしかないけれど。
鼻歌を歌いながら、踏子ちゃんを動かす。もうすでに日が暮れた校舎裏。深く深く、どこまでも。どのくらいの深さにしようか、この穴には誰が落ちるだろうか、そんなことを考えながら。適当にもほどがあるくらいのメロディは単調に自分が作る穴の中に響く―ふ、と鼻歌をやめた。
「―なんですか」
自分がすっぽり入ってしまうくらいの深さになった穴の、ぽっかりと開いた口から誰かが覗いていた。誰か、なんて本当は濁す必要もないくらい、その視線でわかってしまうのだけれど。わかってしまうなんて事実が悔しいから誰か、と濁す。けど声をかけてくれたのがうれしいからすぐにその人の名前を呼んでしまうのも、自分なのだけれど。
「食満先輩」
自分の声はいつ聞いても無表情だ。そこに愛情なんてかけらも見いだせない、と思う。見上げたその人の上には綺麗な満月があった。だから「お月見ですか?」と聞く。本当はそうじゃないこともわかってる。何をしに来たかもわかっている。期待外れの答えしか返ってこないことくらい気が付いている。食満先輩はこちらの言葉に呆れたように「お前が掘った穴を誰が埋めると思ってるんだよ!」と言った。
「食満先輩ですか?」
そういってもう一度先輩の顔をきちんと見た。先輩の形のいい眉がひそめられる。そうして「お前がやれよ、自分で掘ったんだろ」と言ったけれど、きっと先輩は自分がいなくなった後で、自分がきちんと埋立てない穴を埋めに来るんだろう、と思う。用具委員なのだから、とかなんとか理由をつけているけれど本当の理由に気がつかないほど、自分は鈍感でも優しくもない。
「なんで私が埋めなきゃいけないんですか」
そういいながら器用に穴から這い出て、そうして食満先輩のとなりに並んだ。食満先輩は危ないだろ、と言う。誰がとは言わなかったけれど、誰が危ないのかだなんてわかりきってるのだ。食満先輩のとてもとても大切な、人。不運の名をほしいままにする人。きっとこのままにしておいたら明日にはその人はこの穴の中での生活を余儀なくされるだろう。そして食満先輩はそれを助ける。せんぱいだってあながないとこまるんじゃないですか、と心の中で呟いた言葉は口には出さない。その言葉にはきっと、今感じている心臓の痛みが全部ぜんぶ乗っかってしまう気がしたからだ。代わりに一歩踏み出す。
「じゃああとはお願いします」
私、もう疲れたので。と踏子ちゃんを肩に部屋に向かって歩き出す。待てよ、と騒ぐ食満先輩の声をかき消すように歌う鼻歌はいつも通り軽やかだけれど、なんだかとてもむなしく聞こえた。この恋が叶わないだなんてこと、いつだって気づいているのに。
それでも自分はきっとこの人を好きになったことを後悔なんてしないのだろう。
穴を掘ることに意味なんてなかった。最初は意味があったのかもしれないけれど、どうして掘り始めたのかだなんてそんな理由は忘れてしまった。もしかしたら人生の一大転機のようなことだったのかもしれないけれど、自分の性格がわざわざそんなことを覚えているようなものじゃないことは重々承知だった。―それでも最近は、意味を持ち始めた。もちろん毎日のように落ちてくれる某不運委員会のおかげもあるのだけれど、それ以上にもっと。
それが恋だなんて、お笑い草でしかないけれど。
鼻歌を歌いながら、踏子ちゃんを動かす。もうすでに日が暮れた校舎裏。深く深く、どこまでも。どのくらいの深さにしようか、この穴には誰が落ちるだろうか、そんなことを考えながら。適当にもほどがあるくらいのメロディは単調に自分が作る穴の中に響く―ふ、と鼻歌をやめた。
「―なんですか」
自分がすっぽり入ってしまうくらいの深さになった穴の、ぽっかりと開いた口から誰かが覗いていた。誰か、なんて本当は濁す必要もないくらい、その視線でわかってしまうのだけれど。わかってしまうなんて事実が悔しいから誰か、と濁す。けど声をかけてくれたのがうれしいからすぐにその人の名前を呼んでしまうのも、自分なのだけれど。
「食満先輩」
自分の声はいつ聞いても無表情だ。そこに愛情なんてかけらも見いだせない、と思う。見上げたその人の上には綺麗な満月があった。だから「お月見ですか?」と聞く。本当はそうじゃないこともわかってる。何をしに来たかもわかっている。期待外れの答えしか返ってこないことくらい気が付いている。食満先輩はこちらの言葉に呆れたように「お前が掘った穴を誰が埋めると思ってるんだよ!」と言った。
「食満先輩ですか?」
そういってもう一度先輩の顔をきちんと見た。先輩の形のいい眉がひそめられる。そうして「お前がやれよ、自分で掘ったんだろ」と言ったけれど、きっと先輩は自分がいなくなった後で、自分がきちんと埋立てない穴を埋めに来るんだろう、と思う。用具委員なのだから、とかなんとか理由をつけているけれど本当の理由に気がつかないほど、自分は鈍感でも優しくもない。
「なんで私が埋めなきゃいけないんですか」
そういいながら器用に穴から這い出て、そうして食満先輩のとなりに並んだ。食満先輩は危ないだろ、と言う。誰がとは言わなかったけれど、誰が危ないのかだなんてわかりきってるのだ。食満先輩のとてもとても大切な、人。不運の名をほしいままにする人。きっとこのままにしておいたら明日にはその人はこの穴の中での生活を余儀なくされるだろう。そして食満先輩はそれを助ける。せんぱいだってあながないとこまるんじゃないですか、と心の中で呟いた言葉は口には出さない。その言葉にはきっと、今感じている心臓の痛みが全部ぜんぶ乗っかってしまう気がしたからだ。代わりに一歩踏み出す。
「じゃああとはお願いします」
私、もう疲れたので。と踏子ちゃんを肩に部屋に向かって歩き出す。待てよ、と騒ぐ食満先輩の声をかき消すように歌う鼻歌はいつも通り軽やかだけれど、なんだかとてもむなしく聞こえた。この恋が叶わないだなんてこと、いつだって気づいているのに。
それでも自分はきっとこの人を好きになったことを後悔なんてしないのだろう。
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