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二人並んで夕暮れのあぜ道を歩く。すでに収穫が終えられた田んぼはひどく静かだった。冷たい風が沈んでいく太陽の方から吹いてきて、ぶるり、と身震いを一つ。寒いのか？とこちらの右手を暖めてくれている留三郎が聞いてきたから、もう冬が来るね、と返した。
道はまっすぐだった。目的地なんてあってないようなものだから、ゆっくりと歩を進める。世界には二人しかいないと錯覚してしまいそうな、そんな風景。どこまでもどこまでも続く、夕暮れのあぜ道。絡めた指先とときたま交わす意味のない目配せがとくり、と鼓動を高鳴らせる。


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とりあえず二人が手をつないでれば満足だったんだろうと思う。

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悲しい気分がこみ上げてきて、ゆっくりと目を開けた。黄色の光がゆるやかにゆるやかに、部屋を照らしていて、そうしてそれを遮るかのように心配げな顔が頭の上にあった。

「まご、へ？」

寝すぎたのだろうか、声がうまく出ない。はりついた声で呼んだその人は答えずに、そっとこちらの頬に指を添わして、そうして「泣いてるね」と言った。ないている？私が？そう聞く。こくり、とうなずいた孫兵の頬からもころり、と涙が一粒こぼれおちた。

「まごへーも、泣いてる」

そっと手を伸ばしてその涙のたどった軌跡を指で描く。左門が泣くからだよ、と孫兵が言った。これは左門の涙なんだよ。ぼろり、ぼろりと落ちていく涙がこちらの頬を濡らした。

「左門はどうして泣いているの？」

孫兵の涙は孫兵の頬を伝って幾粒も幾粒もこちらの頬に落ちてきた。孫兵が泣くからだ、この涙は孫兵のだと言う。孫兵はそう、と言ってそれから少しだけ笑った。


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オチはどこだ！

孫兵は泣くときにぼろぼろ泣くんだと思います。
本当は古川PのAliceっぽいお話が書きたかったんですが私の力量じゃ無理でした＼(^o^)／　この曲は孫さもだとずっと思ってます。

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「落ち込んでる？」

きょとん、と首をかしげると三之助がこくりとうなずいて部屋の中を顎で指した。ひょい、と覗き込むと3人で使っている部屋の隅っこの方で作兵衛は壁に向かってブツブツと何かを言いながら座っていた。

「・・・どうしたんだあれ」
「わかんねーけど、俺が帰ってきたらもうあんな調子」

先輩に怒られでもしたのか、と言葉に出して見たけれど作兵衛の委員会の先輩の顔を思い出して、それはないか、と思う。ギンギン叫んでるあのひとや、いけどーんとどこまでも行ってしまう三之助のところの委員長とは全く違ったタイプであるし、後輩を怒るなんてことはめったにしないと聞く。

「聞いてみる？」
「教えてくれなかった」

作兵衛、あーゆーとこ頑固なんだよなぁと三之助が笑う。そうだな、と返すとじゃあまぁ元気づけに行きますか、と三之助がいうから、おうと元気よく答えた。どうやって、なんて聞くまでもなくわかっている。

「さくべえ！」

どーん、とこちらに背を向けている作兵衛に二人で飛びつく。ぎゅーと抱きついて、三人分の体温がゆっくりとひとつになった。


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オチが見当たらなかったわけじゃないよ！
普段3人も話に収めることがないので非常に困りました。
こっそり1/6っていうミク曲がイメージだったんですがかけ離れた＼(^o^)／
続き読むリンクのタイトルはその曲の名残です。


そういえば落書きを発見したのでこっそり。
なにがしたかったんだろうね自分＼(^o^)／って感じですが。TOGのパスカルって左門ぽいよねｗｗってがんばってゲームしてる妹の隣で延々と語っていたらこうなった。左門に見えないけど左門だよ！限界でした。絵心がほしかった。