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「なにをしとるんだ」

困ったような声で先生が言った。先生は二人だけのとき、怒鳴らない。その意味は聞いたことはないけれど都合のいいように解釈して自分の胸の中だけにしまっておく。月明かり、柔らかに照らしだされる先生の顔。柔らかという表現が似合うとは言えない人だけれど、ぼんやりとした月明かりに照らされたその色を表現するには柔らかという言葉が一番合っている気がした。さわり、先生の肩に触れていた自分の髪が揺れた。

「勉強の成果を見てもらおうと思って？」

疑問形で首をかしげる。自分が今いる場所は先生の胸の上で、つまりいわゆる押し倒しているという状態に近い格好であることは知っていた。というかそれを狙ってやったのだから当たり前なのだけれど。

「―じゃあ、なんだ、お前は儂を殺そうとでも？」
「そんなわけないじゃないですか！」

苦笑するように漏らした先生の言葉にすぐに反論する。そんなことできないって知ってますもん、といつもよりかは幾分も幼い声音で続けた。先生の上にこうしていられることだって、本当はきっと先生に許されているだけなのだ。自分くらいの未熟な者の気配に、先生が気づかないわけないのだから。先生はこちらの言葉に「じゃあなんだ」と言う。―きっと全部わかっているのにそんな風に言う。
なにかがしたかったわけじゃない、ただ先生に触れたくなっただけなのだ、そんなことくらいきっと先生は気が付いているはずなのに。歪んでいく顔はきっと真下にいる先生には丸見えなのだろうけれど、止められない。だから、―だから、ぼとり、と涙が床に落ちてしまう前に先生の上から逃げ出した。


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メルフォお返事！
高遠さま＞＞
こんにちは、高遠さま。お忙しいのにお返事ありがとうございます・・・！！お返事はご不要とのことでしたがこちらでお礼だけでも。嬉しい言葉を一杯いただけて心がいっぱいであります・・・！いますぐ海岸に行って大声で叫び出したい衝動に駆られるくらいにうはうはしております。
そしてもったいないくらいのおほめの言葉ありがとうございます・・・！メールを何度も読み返して、嬉しさのあまり机の上をバンバン叩いてます(//∇//)ノシ＜バシン　うわあああああ・・・すいませんちょっとあまりの嬉しさに言葉にできない状態です・・・うわああああ！！

こちらこそ高遠さまの書かれる文章がもう本当に大好きです・・・！どれもきゅんきゅんしながら読ませていただいているのですが、特に鉢雷の『Live in mellow, mellow sin』が大好きでして・・・何度も読み返させてもらっています。高遠さまの文章の、丁寧に書かれている思いの流れが何回読んでもぎゅっと胸を痛くさせます・・・。

は・・・長々と気持ち悪い文章をすいません；；お返事は不要ですー*
原稿がんばってくださいね！こっそりと応援しております！

＊＊＊　morning　＊＊＊

くしゅん、と隣で小さなくしゃみが聞こえたから少し腕を伸ばしてその身体を抱き締めた。むき出しの肩はほんのり暖かくて、その暖かさを確かめるよう背筋をなぞる。伊作がくすり、と笑う声が首筋を撫でて、その甘ったるさにひどく高揚した気分を隠すようにそのつむじに唇を落とした。

＊＊＊　afternoon　＊＊＊

中途半端な天気、と伊作が呟いた。今にも一雨来そうな空。久々に休みが合ったので本当はふたりでどこかに行こうと思っていたのだけれど、こんな天気ではでかける気にはなれなかった。だからいいだろ、といってその裾をひく。やっぱり二人には部屋で甘い時間を過ごすのがお似合いなのだ。

＊＊＊　midnight　＊＊＊

ゆっくりとその汗で濡れた額に口付けをした。暑い暑いと騒いでいるわりには密着した僕たちは、目が合うと暑いね、とお互いにこぼした。夜はもうだいぶ深くなっていて自分と留三郎の声だけが静かに響く。もう寝るか、やさしい声がそういうからとろけた声でおやすみなさいと言った。


＊＊＊　epilogue　＊＊＊

僕たちはきっとゆっくりと大人になっていくのだろう。こんな風に優しい時間がいつか終わりを告げることを、ちゃんと知っている。それが明日かもしれないし、もしかしたら一年後かもしれないことを。だから今だけはせめて、こうして二人で優しい時間を紡いでいたいのだ。

＊＊＊　day end　＊＊＊

素敵な6はデイをありがとうございました！

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そっとその鼻の頭に唇を落とす。緩やかに舐めて、食む。くすぐったそうに身をすくめた左門が、ん、と鼻に抜けるいつもよりも少し甘い声と共にこちらの右腕の裾を引っ張ったから、唇を離す。もちろん最後にぺろり、と舐めるのを忘れないように。
甘やかすようにその頬を撫でて、なぁに左門と呼ぶ。左門はこちらの呼び掛けには言葉では答えずに、少しだけ背伸びをして唇をこちらの頬に寄せた。


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この二人は始終きゃっきゃっしててほしいです。