「改行が」じゃなくて「改行も」じゃないかと思う今日この頃
拍手・ランクリいつもありがとうございます!
いつも元気とか勇気とかいろいろなものをいただいてます////
唐突に暗い食伊が書きたくなった!
ので今日は薄暗い食伊です
いつも元気とか勇気とかいろいろなものをいただいてます////
唐突に暗い食伊が書きたくなった!
ので今日は薄暗い食伊です
*
「いつかは死ぬんだよ、留三郎」
泣きそうな顔で伊作が言う。暗い部屋には薄く開いたままの障子から鋭い月の光が差し込んでいた、その中に浮かぶ顔からはぽつり涙。夜だというのに忍装束のままなのは彼が任務帰りだからだ。汚れを落とすこともしなかったのか、伊作からは微かな血と土の臭いが漂っている。
それでも伊作自身にはけがはないようだった。こちらを布団に縫い付けるようについた両腕にも見える範囲であれば顔にも。汚れやかすり傷はあれど心配するような怪我はないようだった。それでも伊作の目からぼとりぼとりと涙が落ちている。
腕に広がる血の跡はたぶん、助けられなかった誰かのものだ。その死は伊作のせいではないのに、伊作はその思いを背負い込んでしまう。バカだと思う。だけど、だから、伊作が愛おしい。
「君が死んだらどうしよう」
しばらくそのままにさせておくと落ちついてきたらしい伊作がふっと笑って言葉をこぼした。月の光に反射する涙の跡。それはきっとこんな風に泣ける場所がなくなることを嘆いている言葉だということは知っている。伊作がこの場所以外で安心できないようにしたのは自分だ。だけどそのことに微かに優越感を感じている。戻ってくる場所、安心できる場所、そうである限りきっと自分は生き続けるのだろうと思う。
「ばあか、簡単には死なねぇよ」
触れた頬は驚くほど冷たかったけれど、笑ってくれたからいいのだ。
*
ゆよゆっぺの陽だまりの詩を聞いてたら突然暗い食伊が書きたくなったのでした。あとは破壊衝動と―とかでも書いてみたい。あれはほんと、食伊の曲だと思う。
「いつかは死ぬんだよ、留三郎」
泣きそうな顔で伊作が言う。暗い部屋には薄く開いたままの障子から鋭い月の光が差し込んでいた、その中に浮かぶ顔からはぽつり涙。夜だというのに忍装束のままなのは彼が任務帰りだからだ。汚れを落とすこともしなかったのか、伊作からは微かな血と土の臭いが漂っている。
それでも伊作自身にはけがはないようだった。こちらを布団に縫い付けるようについた両腕にも見える範囲であれば顔にも。汚れやかすり傷はあれど心配するような怪我はないようだった。それでも伊作の目からぼとりぼとりと涙が落ちている。
腕に広がる血の跡はたぶん、助けられなかった誰かのものだ。その死は伊作のせいではないのに、伊作はその思いを背負い込んでしまう。バカだと思う。だけど、だから、伊作が愛おしい。
「君が死んだらどうしよう」
しばらくそのままにさせておくと落ちついてきたらしい伊作がふっと笑って言葉をこぼした。月の光に反射する涙の跡。それはきっとこんな風に泣ける場所がなくなることを嘆いている言葉だということは知っている。伊作がこの場所以外で安心できないようにしたのは自分だ。だけどそのことに微かに優越感を感じている。戻ってくる場所、安心できる場所、そうである限りきっと自分は生き続けるのだろうと思う。
「ばあか、簡単には死なねぇよ」
触れた頬は驚くほど冷たかったけれど、笑ってくれたからいいのだ。
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どんなにきみがすきだかあててごらん
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