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冬の朝の光が空気を暖めていたけれど、当番のために訪れた書庫にはまだ光が届かず、冷えたままだった。かじかんだ指を合わせて、ふと今朝の三郎を思い出す。いかないでくれ、とふかふかの布団の中で悲しそうな顔でいった冷え症の三郎は僕のことを湯たんぽと勘違いしているんじゃないだろうか。そう思って笑うと、身体の中から少しだけあたたかくなる気がした。
それが三郎のおかげだなんてすこし癪だけれど。
仕方ないなぁとため息をつく。惚れた弱みだと騒ぐのはいつも三郎の方だけれど、自分だってしっかりと三郎に惚れているんだっていうことに三郎はいつになったら気がついてくれるのだろう。

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このお題でした↓
かづきさんは、「朝の書庫」で登場人物が「思い出す」、「湯たんぽ」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 #rendai




は、そういえばこんなとこまでなかなか見ないと思うからこっそり主張する。
実は・・・来週の月曜日（17日ね）誕生日なんだ。正直に言います、祝ってもらえると狂喜乱舞します←　

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いい感じに酔いが回ってきた午前零時、留三郎も少しだけ眠そうだ。思い思いに明けた缶ビールが転がっている部屋はおつまみとアルコールと、それから留三郎の吸った煙草の匂いが充満している。お酒よりも雰囲気に酔っているのかもしれなかった。

「ねぇ、留三郎」

こてんと留三郎の膝に頭を預ける。好きだよ、そう言おうと思ったけど酔っ払いの戯言？と笑われてしまいそうだからやめて代わりにキスをねだるようにその頬に手を伸ばす。

「なんだよ」

留三郎の頬に触れるとひどく暖かかった。いつもより赤い頬も、舌足らずな言葉尻も子供っぽくてかわいい。なぁんでも。思ったより甘く甘くなってしまったその声の真意に留三郎は気がついたらしい。ちゅっとビール臭いキスを落としてきた。酔っ払いの愛の確認なんて、この程度で十分なのだ。


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自分が紹介したいだけ！の今回の拍手お礼文章のモチーフ曲。
全部ボカロ曲になります。すいません、相変わらずボカロ厨です。


食伊：【巡音ルカ】 Leia 【オリジナル】　（ゆよゆっぺ）
曲中の「永遠はそっと息を止めて」というところが好きすぎてもやもやしてたらいつの間にか書いていた食伊。ゆっぺさんの曲はうおおおってなるものが多いのですが、この曲は本当にもう、うおおおおおお！語彙が少なくてすいません。
ボカロ苦手な方にはnekoさん歌唱なんかもオススメだと。

孫→さも：【初音ミクオリジナル】あいのうた【修正版】(びにゅP)
孫さもはどの曲で書こうかなぁと悩んでいたときにふっと思い出した曲です。びにゅPの曲はきらきらしててかわいいのに切なくて、どの曲もなんでもっと評価されない！といつも思ってます。Packed memory in the small toyboxでなぜ卒業MADがでないのか未だに不思議。
最初の部分しか消化しきれてないのでくっつくところまで書ければいいなぁと思ってます///

鉢雷：【初音ミク】Midnight Steps -夜を越えゆく-【オリジナル】(毎夜P)
「星とパーティ」「夜明け前に伝えたい」のキーワードを拾って書きました。毎夜PはUTAUで活躍されている方で、とくにユフの曲はぜひ聞いて欲しいです。

竹くく：【初音ミク←】アストロ【オリジナル】(←P)
新しいところですいません。竹くくどうしようーと思いながら新着を見ていたらびびびっときました。「おとぎ話みたいな恋。ほら、照らせ。二人のミライを」なんて聞いたら竹くくのことしか考えられなくなっても仕方がないと思います。
夜と星と竹くくという組み合わせがとても好きです。

木勘：【初音ミクappend(dark)】透明なシンパシー【オリジナル】(U-ske)
もうずうううううっと前からこの曲はいつか木勘で書きたいなぁと思っていました。Aメロの「聞かせて、知らないことも全部」「普通じゃ嫌いになる理由だってさ、大したことじゃない」がもう木勘にしかみえなくて・・・。
U-skeさんはもっと評価されるべきだといつも思ってます＞＜


うざい語りすみません＼(^o^)／一人で楽しかったです。

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「寒い」

身震いをした。冬の夜、濡れた髪が冷やしていく首筋。当たり前だろ、と竹谷がぱさりとこちらの髪に手拭いをかける。早く拭かないと凍るぞ？そういってこちらの髪を拭こうとしたから慌ててその指先から逃げた。竹谷の拭き方はいつだって乱暴なのだ。だからそんな風に髪が傷むんだよ、ぼそりというと悪かったなと唇を尖らせた、不覚にもちょっとかわいい。ほんわりとした気持ちはそれでもすぐ、手拭い越しに伝わってくる確かな冷たさに引き戻されたけど。

「ねぇ、はち」

ぱたぱたと優しく髪を拭きながら聞いた。竹谷の顔はすぐ近くにあった。

「もし、俺が氷になっちゃったら、どうする？」

一瞬絡めた視線を先に外したのは竹谷だった。なんだそれと言う。そのままだけど、と返す。こんなに寒いから凍っちゃってもおかしくないと思って。続けて言うと呆れたように竹谷が息を吐いた。白く染まる息はこちらの鼻先に届く前に消えた。

「ずっと抱きしめてるよ」

ぎゅうと、凍っていないこちらの身体を抱きしめた竹谷はそういう。竹谷の体温がじんわりと触れたたくさんの場所から広がって、背に触れた指先は冷たいのにまったく不快じゃなかった。

「凍ってるのに？冷たいのに？」
「俺が溶かすから、いいんだよ」

というかその前に凍らせないけどな、耳のすぐ横に来ていた竹谷の口から発せられた言葉が耳をくすぐって、心をざわめかせる。そのざわめきは熱になって身体じゅうを駆け巡っていった。―なるほど、凍っている暇なんてなさそうだ、と思ったのは秘密だ。


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タイトルは天野月子さんの「砂糖水」の一節。
この曲本当に竹くくだと思うんですが！！