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緩やかな日差しが溶け込む部屋に、留三郎と二人。留三郎の視線は指先の用具に向かっているけれど、こちらはそんな留三郎を目で追うことにする。視界に入る場所に留三郎がいてくれることが、これほど幸せだなんてきっと言ったってわからないのだろうなと思う。
「とめさぶろう」
小さく名前を呼ぶ。そうすると、少しだけ視線がこちらを向く。
そうして留三郎の視界を奪うことができるのが、とてつもなく幸せなのだ。

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一人ぼっちで受ける授業がつまらない、さすがに言わないけれど、こうもつまらない話をされると手もちぶたさになってしまうのも確かだ。興味の方向性か、よく同じ授業をとる鉢屋も、学部の関係でほとんど同じカリキュラムを勉強する勘右衛門もこの授業だけはかぶらなかった。――もちろん、学部の関係上ほとんどの講義が一緒ではない竹谷と同じになるはずなんてないのだけれど。
かちり、とシャーペンを鳴らして、考えるのは竹谷のことだ。そのことが少しだけ、悔しいのだけれど。
自分と竹谷はいわゆる恋人同士であって、実は一緒に住んでいる。だからこんなところで会わなくたってなんの問題もないのだけれど、ただ少しだけ、隣にいたら楽しいのに、と思っただけなのだ。

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笹豆腐アンソロがほんとうにおいしくておいしくてエンドレス。


以下お返事です。
＞山口さん
うわあああん、お答えありがとうございます！リクエストしてくださった方だったなんて！めちゃくちゃお会いしたかったです、本当に本当に、狩りに赴いている場合ではなかったｳﾜｱｱｱｱ
あの、ほんと、ありがとうございます。なんといったらいいのか……！私の話を読んで木勘にきゅんとしていただけたのならしてやったりというか、本当に嬉しいです！私もメッセージいただけてパソコンの前でニタニタしてます！
鈍足更新で申し訳ないですが、これからもがんばります～！
気が向いたらまた構ってやってくださいませ＞＜
ありがとうございました！！

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晴れた空に冷たい風。先日までの夏空はどこに行ってしまったのか、一気に秋、どころか冬だといわれてもおかしくないような気候だ。寒がりの伊作はもうすでにもこもこと着ぶくれていて、本当に冬がきたらどうするつもりなんだ、と少し笑ってしまう。

「この冬も」

ずっといっしょにいられるといいよね。
ぽつりと伊作が言う。この冬も、――できれば、その次の冬も。誰に祈ったのならば聞き入れてもらえるのかわからない願いをそっと心の中だけで反芻させた。