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さらさらとその金色の髪の毛をいじっているとくすり、と浜田が笑いを落とす。なんだよ、不機嫌そうに上を向くと「泉は染めないの？」と柔らかな声音で聞かれた。二人だけでくるまったシーツの中、灯りは外からたまに入ってくる車のライトだけだ。ごそり、と浜田が少しだけこちらに近づいてその分シーツがよれた。くんくん、とまるで犬のような動作でこちらの頭に顔を寄せてくるから、くすぐったくて笑った。

「―俺、似合わないし」

笑いがひと段落おさまったからそう言って浜田を見た。え、と虚をつかれたような顔をした浜田は、そうだね泉は黒い髪の方が絶対にいいと笑って、笑って、そうして腕を伸ばしてこちらの身体を抱きしめてきた。

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やってごらん、と浜田が言うからむすっとした顔で睨みつける。どうしてキスなんて、俺からしてやんなきゃいけないんだよ、と心の中で呟いてみるけれど口には出さなかった、正しくは出せなかったのだけれど。余裕綽々の体をした浜田はにこにことこちらを見ているから、ちょっとだけ反抗心がわく。
いずみー？と楽しそうにうれしそうにこちらに声をかけてくる浜田はきっとこちらからキスをしかけるなんて絶対に無理だと思っているのだろう。―なんとなく、無理だと思われるのは癪な気がした。だから背伸びをして―・・・。


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「ドキドキしたって知りませんから」：確かに恋だった

タイトルを探しているときに見つけたお題から。はやくBS放送こい！

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そっと手を伸ばしてその手のひらに触れた。浜田の手のひらはこちらよりも少し大きくて、冷たい。泉の手、あったかいね、と浜田が言ったからお前の手が冷たすぎるんだよ、と文句を言う。嘘だ、本当は心地いいくらいの冷たさなんだけれど、何となくそれを言うのは悔しい気がして言えない。開いたままの窓から押し寄せてくる春の生ぬるい空気が部屋を満たしていて、ちかちかと遠くで光る明かりだけが浜田の金色の髪を透かした。
泉、眠いの？と浜田が柔らかな声で聞いてくる。本当はそうでもないのにその声に促されるようにうん、と頷いた。そうか、じゃあおやすみと浜田が額にそっとキスを落とす。それにすらうん、とだけ返す。目を閉じると、触れ合っている手のひらの温度だけが妙に確かに感じられて、この温度を感じて眠りにつけることはきっと幸せなことなんだろうな、と思った。


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拍手で一言くださったいぬやまさまに感謝の気持ちを込めて。
あんまり感謝になっていない気がする＼(^o^)／すいません。
以下お返事になります


＞いぬやまさま
はじめまして、いぬやまさま。拍手もリンクもメッセージもありがとうございます！
こちらこそご挨拶に行けずじまいのままですみませんでした・・・！いぬやまさまのかかれるハマイズをいつもにまにましながら見させていただいております。
最近はご無沙汰ですが突然思い出したかのようにハマイズを書き始めると思うのでまたお暇なときにでも見てくだされば、と思います。これからもよろしくお願いいたします！ありがとうございました！